当会の会員さんのお勧め著書、小学館発行 鈴木るりか著書、「さよなら田中さん」を読んでみました。

中学生の著書とは思えない程、自分を客観的に見て、過酷とも思える生活の状況を持ち前の明るさとそして母親ゆずりのたくましさで小学生活、中学生活を楽しんで生きている少女のドキュメントであった。母子家庭の中で母親の死に物狂いで働く姿や聞くことをためらう、父親への関心事を気使う少女の優しさ、スーパーの半額総菜を唯一の贅沢なディナータイムとし母親の「悲しい時、腹が減ってると余計に悲しくなる、もし死にたいくらい辛いことがあったら、とりあえずメシを腹いっぱい食え、そして1食食ったら、その1食ぶんだけ生きてみろ…」の言葉は胸を打つものがあった。この現代の世にこの様な貧困家庭が厳然とありしかし、きちんと生きるすべを子に教育している母親の信念は感動的でありました。紹介してくださった会員さん有難うございました。