5月5日の子どもの日に、S市の仏教会主催の「花まつり」がありました。「花まつり」は「降誕会」「灌仏会」などとも言われ、お釈迦様の降誕を祝して行う法会です。本当は4月8日なのですが、その頃はまだまだ寒く、お稚児さんも大変なので、当地では毎年5月5日に行っています。
さて、お釈迦様は、生まれてすぐに7歩いて「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」とおっしゃったという話が有名です。「唯我独尊」を広辞苑で引いてみると、「世の中で自分一人だけがすぐれているとすること。ひとりよがり」とあります。しかし、お坊さんのお話ではちょっと違うようです。本当は「この世に唯一無二の存在として生まれた自分であり、この命のまま尊い」「私は私で尊い。同時に、あなたはあなたで尊い。つまりは誰もが等しく尊い」という趣旨だそうです。なるほど、他者との比較ではなく、それぞれの存在が得がたいものであることを示しているんですね。
お坊さんは、いくつかのお釈迦様の教えをわかりやすくお話され、参加した子供たち、保護者の皆さんも大きくうなずいていました。
(世話人A:甘茶を美味しくいただきました)
稚児行列の一コマ
20人ぐらいのお稚児さんに、その3倍くらいの付き添いの方でした
花見堂の誕生仏に甘茶をかけて供養。
子どもたちにはお菓子のお土産があります。