東京2020五輪は「大震災からの復興のあかし」として開催する、と宣言して誘致しました。でも今は「コロナに打ち勝ったあかし」として開催する、と言われています。
”復興五輪”はどこに行っちゃったの?という思いと同時に、”打ち勝つ”ってどういうこと?と思います。”打ち勝つ”は「戦う(闘う)」「克服する」というイメージが強く、なんだかとってもしんどそうです。昨年11月に実施した当会の定例会のテーマは「コロナと共に生きる」でした。日常生活の中で出来る免疫力アップのポイントについて学びました。なんだかコロナとうまくつき合えそうな気がしてきました。
「がん」「難病」「悲嘆」なども同様ではないでしょうか。無理やり戦ったり、乗り越えようとするのではなく、「……と共に生きる」というつき合い方がいいのかも知れません。
〔編集子S:それでも聖火リレーは沿道で応援しちゃいました…〕
※この記事は、生と死を考える福島の会会報誌(第56号、2021年3月31発行)の編集後記に掲載したものを再編集して掲載しています。